に投稿

BOOKMARK18 最新号発行のお知らせ

面白い海外文学・ノンフィクションの翻訳ものをご紹介したい・お勧めしたい。そんなフリーブックレット 『 BOOKMARK 』を当店にて配布しております。
翻訳者の金原瑞人さん、三辺律子さん、イラストレーターのオザワミカさんが、海外発行の和訳本を毎号16点、様々なテーマでチョイスいたしましてご紹介いたします。
年に2度の発行、12×12cm(CDのブックレットと同じサイズ)、23pのかわいい小冊子です。

BOOKMARK 金原瑞人さんのオフィシャルホームページ
 ↑↑ こちらのBOOKMARKのサイトにてバックナンバーのデータのダウンロードが可能です。クリックするとサイトへジャンプ!

3号・4号・5号・6号・8号・9号・10号・12号・13号・14号・15号・16号・17号 の在庫がございます。【※すべての号の在庫が少なくなってまいりました。お早めにどうぞ!】
● ご注文時に、コメント欄に「ブックマーク希望(希望の号数)」 とご記載ください。ご希望の号数をお忘れなく。
● 無料で差し上げております。
● 当店在庫部数はたくさんありませんので、書籍をお買上げの方を優先とさせていただいております。どうぞご了承下さい。お買上げの書籍と共にお送りいたします。

BOOKMARK 18号 2021年夏号 発行されました!
18号 タ イ ト ル は
英語圏以外の本特集・2 Other Voices, Other Places

『BOOKMARK 18号』 いろんな声をきいてみて~

今号は、英語圏以外で発行された本の特集その2です。(”その1”はBOOKMARK4号の特集でした。)
イタリア・ドイツ・フランス・韓国・メキシコ・アンゴラ・イスラエル・ポーランド・ロシア・マヤ語・トルコ・チベット・イラク、言語・舞台は様々です。インターネットでつながって世界は案外せまいような気がしていましたが、いやいや世界はとっても広くって深い。社会の決まり、家族のあり方、人間模様などお国による多様性を、たくさんの世界の人々の声をぜひ感じてみてください。

巻頭エッセイ(2p)は、多和田葉子さんがゲストです。なんだかヘンな日本語の迷惑メールについて。『こんな日本語で人を騙せると思っている詐欺師は、翻訳とは何かについてもっと真剣に考えてほしい。』吹き出しつつも、ほんとうそのとおり!とうなずきました。風刺の効いた、翻訳への愛のエッセイでした。

– 過去のBOOKMARKの特集とエッセイ –
創刊号タイトル『これがお勧め、いま最強の17冊』 エッセイ「このあいだした翻訳のこと」 江國香織
2号タイトル『本に感動、映画に感激』 エッセイ「おもしろい物語に出会ったら、ついでに原作にも手を出してしまおう」 ひこ田中
3号タイトル『まだファンタジー?ううん、もっとファンタジー!』 エッセイ・松岡佑子
4号タイトル『えっ、英語圏の本が一冊もない?!』 エッセイ・東山彰良
5号タイトル『過去の物語が未来を語る』 エッセイ・深緑野分
6号タイトル『明日が語る 今日の世界』 エッセイ「SFって、政治小説?」 星野智幸
7号タイトル『眠れない夜へ、ようこそ』 エッセイ「クラシックホラーファンタジーとのっぺらぼう」 恒川光太郎
8号タイトル『やっぱり新訳!』 エッセイ「気合と気合と気合」 町田康
9号タイトル『顔が好き』 エッセイ「翻訳物の装丁の手順とスクラロース」 川名潤
10号タイトル『わたしはわたし ぼくはぼく』 エッセイ「ワイルドフラワーの見えない一年」 松田青子
11号タイトル『Listen to books!』エッセイ・村上春樹
12号タイトル『これ、忘れてない?』 エッセイ・佐藤亜紀
13号タイトル『グラフィックノベル特集 絵+文字で、無敵!』 エッセイ「グラフィックノベルの新時代とスタン・リー95歳の死」小野耕世
14号タイトル『against! 「NO」ということ』 エッセイ 「不羈 という一言」あさのあつこ
15号タイトル『Be short!』 エッセイ・宮内悠介
16号タイトル『Stranger than fiction?』 エッセイ・ブレイディみかこ
17号タイトル『Books on Books 本についての本特集』 エッセイ・都甲幸治

に投稿

第143回 帆船・キャンプファイア・海賊・楽しい夏休み!

「ツバメ号とアマゾン号 ランサム・サーガ1」 岩波書店
アーサー・ランサム全集版:1967年6月発行 487ページ
(新訳版 ランサム・サーガ岩波少年文庫版 上下巻:2010年7月 340ページ/332ページ)
アーサー・ランサム/作・さし絵 神宮輝夫・岩田欣三/訳
原著「Swallows and Amazons」 Arthur Ransome 1930年

ジョン・スーザン・ティティ・ロジャのウォーカー家の4人きょうだいが、イングランド湖水地方の湖で過ごす夏休みの物語です。(ほんとは、2才の末っ子の女の子がいますが小さいためお留守番。)
あれこれを禁止する大人たちから開放され、子どもたちだけで帆のある船をあやつり、湖にある小さな島でテントを張って、たきぎを集めてキャンプファイア、自分たちで釣った魚を調理し、戦争ごっこをして、自由な時間を満喫します。
1929年のお話なので、90年ほど前ですね。なんと昭和4年です。
物語のさいしょでは、末の男の子ロジャが、おうちの前で待つお母さんに向かって、帆船のマネをしてジグザグに道を走っています。すでに、ロジャは空想にはいっているんですね。
水の上では、向かい風を受けている場合、帆に風を受けて早くすすませるため右・左とジグザグに船をはしらせます。それを「間切る」というんですね。
センターボード、メンスル、フォアステー・・といったヨット各部の名前や船の操作方法などのカタカナがたくさんでてきますが、意味はわからなくてもまったく問題ありません。どうしても気になったら、章の最後の説明を御覧ください。

湖で溺れないか、風邪ひいたり、怪我したりしないかと、親としては、かなり心配です。
ウォーカー家のお母さんはおおらかで空想豊かな人。ジョンやスーザンの大きいきょうだいたちが小さい子たちの面倒をみて危ないことはしない、と信用しているからこそ、きょうだいが楽しめるのでしょう。
レモネードのことを「ラム酒」、コンビーフの缶を「ペミカン(冒険家たちの携帯保存食のこと)」、空想力のないアレコレうるさい大人たちのことを「原住民」などとよんだりしますが、おかあさんもそれにあわせておしゃべりします。子どもたちの空想につきあえる、素敵なおかあさんです。

こどもたちが乗る船の名前は、ツバメ号です。タイトルには「アマゾン号」ともかかれていますが、こちらは、ナンシーとペギイのブラケット姉妹がのっている帆船の名前です。
彼女たちと、互いの船をとりあう戦争ごっこがはじまります。リーダーを決める、けっこう大事な戦争です。風の向き、互いの位置、船を隠す場所などに工夫をし、千恵をしぼって競うのは、とても面白いです。

それからもうひとり、重要な役割の人物、ジム・ターナー。こちらも豊かな空想力を持つ素敵な大人です。ナンシイ・ペギイの姉妹のおじさんです。この夏は、小説を書くのに夢中で海賊ごっこをまったくしないので、ナンシイ・ペギイ姉妹がむくれています。オウムを飼っていて大砲のある屋形船で暮らしているので、「宝島」という小説にでてくる冷酷な海賊「フリント船長」と、ツバメ号きょうだいがあだ名をつけました。なかなかおもしろい役割を果たします。

心躍る夏休みの冒険です。楽しくて肩のこりがほぐれるような気がします、個人的な感想ですが。よろしかったらお手にとってみてください。

シリーズは、全部で12冊。新装版の岩波少年文庫ですと全24冊。
「2巻:ツバメの谷」「3巻:ヤマネコ号の冒険」「4巻:長い冬休み」「5巻:オオバンクラブの無法者(オオバンクラブ物語)」「6巻:ツバメ号の伝書バト」「7巻:海へ出るつもりじゃなかった」「8巻:ひみつの海」「9巻:六人の探偵たち」「10巻:女海賊の島」「11巻:スカラブ号の夏休み」「12巻:シログマ号となぞの鳥」
シリーズによって、ウォーカーきょうだいではない人が語り手になります。オオバンクラブのトムや、ドロシアとディックのD姉弟もすてきな子たちですよ~。

に投稿

第142回 平安時代、橋を守る鬼と人

「鬼の橋」 福音館書店 1998年10月発行 340ページ
伊藤遊/作 太田大八/画家

小野篁(おののたかむら)という実在の人を主人公にした物語です。平安時代の初めごろの人で、たいへん書道が巧みで、みなお手本にするほど美しい書をかきました。詩人で、学者で、そのうえ弓を引かせるとなかなかの腕前。多彩な才能を持つ人だったようです。
そして彼には不思議な逸話が残っているのです。昼間は朝廷で官吏(官僚)を、夜は地獄の閻魔さまの裁判のお手伝いをする冥官をしていた・・・というのです。非常に才能豊かな人だった、と今に伝わる小野篁ですが、少年~青年時代には学問をオロソカにしてちょっとばかりひねくれていたようなのです。

小野篁、12歳。妹の比布子(ひうこ)を不注意で死なせてしまった篁の心の闇が丹念に綴られていきます。取り返しのつかないことをした自らへの怒りやいとしいものを失った悲しみが魂をむしばみ、篁少年の心の成長を阻んでいます。父に見放され、学業が手につかず、町をうろつきケンカをしたり、橋の欄干を蹴っとばしてうさをはらしたりしています。死んでしまいたい・大人になりたくない・・と荒れる篁の空虚な日々を読むのは、ちょっとしんどい。ですが、妹が死んでしまった荒れ寺へと通じる橋を通じて、おもしろい人達と出会います。

橋作り人夫だった父を亡くした小生意気少女・阿子那(あこな)
残酷な殺しを好む鬼だったが、ツノをもがれ力を半分失って「この世」にやってきた非天丸(ひてんまる)
3年前に死亡、そののち地獄にて「この世からあの世への橋」を守る役目についた勇猛果敢な将軍・坂上田村麻呂(さかのうえたむらまろ)
彼らとの出会いによって物語に起伏がうまれます。

本来、鬼は地獄にやってきた死んだ人間を「あの世」に導く役目を担っているのですが、たま~に生きているのにふらりと地獄にきてしまう人がいるのです。こういう場合、どうぞお気をつけくださいませ。鬼は生きているものしか食べないのだそうです・・・・・

阿子那は食べられてしまうかもしれないとわかっていても、橋を守ってくれた非天丸とともに暮らすことをやめません。鬼の本性の残る非天丸にも、阿子那を食いたいという欲望をおさえようと苦しんでいます。しかし彼が試練をくぐり鬼から人間に戻っていく様には、勇気をもらえます。阿子那の非天丸への揺るぎない信頼、非天丸の優しさがじんわりしみます。阿子那の強さが頼もしくて、心地よいです。
どの登場人物も、心にもろさをかかえているけれど、世間の荒波をかきわけて生きていく強さがある。
篁にも、強く生きたいとおもう心が芽生え、父を支える決心をするシーンがよかったですね。泣きます。
篁の成長もいいのですが、脇役である阿子那、非天丸、坂上田村麻呂の3人がとっても魅力的です。彼らの今後を知りたくなります。(続編でないかしら。)

作者の伊藤遊さんのほかの著作
「えんの松原」こちらも平安時代の京が舞台。怨霊に祟られてしまった皇子のおはなし。「つくも神」古い道具には神様がやどるという・・小学生の兄妹のものがたり。「きつね、きつね、きつねがとおる」。子供にしか見えないものがあるんだよ。(以前このブログでご紹介)「狛犬の佐助 迷子の巻」石工の魂のやどる狛犬・佐助の物語。「ユウキ」小学6年ケイタ。友だちになるのはみんな何故かユウキという名前。こんどやってくる転校生はどうだろう?

に投稿

第141回 かがくの面白さを味わう絵本

なちぐろ堂店主のモットーは「科学に心を開け」なのですが、わたしは科学はちょいと苦手です。ではありますが店主の勧めでわたしも時々SF小説を読むのですが、物理学がでてくるとさっぱりちんぷんかんぷん。SF小説では科学の発達した未来を描いているけれど、人間の感情がなくなることはありませんので、そういうところを楽しんで読んでいるものの、やはり少しは理解したいもの。
ちょっと勉強し直してみよう・・と軽い気持ちで手にとったこの絵本。いやはや、わかりやすく書かれているのです。SF小説をカンペキに理解する、には少し遠くはありますが、とっかかりになります。もっとくわしく知りたい・勉強したいとなりそうです。

「はじめまして量子力学 ふしぎがいっぱいミクロの世界」 化学同人 2020年11月発行 48ページ
ジェダード・カイド=サラーフ・フェロン、エドゥアール・アルタリーバ/著 鈴木真奈美/訳 橋本幸士/監訳者
原著「MY FIRST BOOK OF QUANTUM PHYSICS」 Eduard Altarriba, Sheddad Kaid-Salah Ferron 2017年

「長いあいだ、人びとは、見えるものやさわれるものから世界を理解しようとした。星のことや、世界がどうやってできたかなど、説明できないときには、神話や宗教を使ったよ。」
地球はたいらだと長い間、人びとは考えてきた。地球は丸いということを知らなかった時代があった、というのが最初です。
「感覚だけにたよっていては、世界を理解できないんじゃないか?観察や実験や数学も必要なんじゃないか?」と考えはじめたのは紀元前2世紀のギリシャの哲学者でした。中世の終わりになるとようやく、地球は本当は丸いという説が広がりはじめます。
思いきって全く違う発想をすること・・科学によって世界を理解しはじめたのです。

世界には、様々な物質が存在しています。石、水、本、パソコン、猫や人間といった生き物、光、音、電気、あらゆるものは、ものすごく小さな小さな「粒子」でできています。目では確認できないこの小さな小さなモノ、これを理解するというのが量子力学。小さすぎてこれが何なのか、働きや構造を確認するのも大変で、”光”は特に不思議な動きをするのだそうです。
これまでは「古典物理学」で世界を理解できていたのだけれど、この粒子を理解するために「現代物理学」の考え方が発明されました。

量子力学を理解しやすいよう、年代別ではなく、量子の発見・量子は何で出来ているか・量子の動きかた、という流れで説明されています。反物質、量子もつれ、クォーク、ヒッグス粒子のことも少し。
周期表をものすごく久しぶりに見ましたが懐かしく感じました。覚えるのたいへんだったことを思い出します。うーん、きれいに並んで美しいです。光の動きの不思議さがわかる「ダブルスリットの実験」、そして有名な思考実験「シュレーディンガーの猫」のおはなしが登場したらば、なんだか興奮です。
たくさんの科学者・哲学者の方々の実験に次ぐ実験、考えに考え、あみだされた科学技術(電子レンジ、携帯電話、スマートフォン、IHヒーター、DVDやCDプレイヤー、LEDライトなど)を使わせてもらっている・・とおもうとしみじみ感慨深いです。

ちなみに・・なちぐろ堂店主に絵本を読んでもらった感想ですが、「ぼくはニュートン物理学(古典物理学)から勉強するべき、という保守手的な意見をのべておく」とのことです。    ふーん。
科学って難しそう!という高い壁なんかなんのその、心をまっさらにして、手にとっていただければとおもいます。科学の面白さを感じてください。科学に心を開け!なのです!
さらにかがくを味わう姉妹編「はじめまして相対性理論」もございますよ。

さらにちなみに・・
登場する科学者と発見したこと
万有引力の法則・運動の3法則(アイザック・ニュートン)、エネルギー量子仮説(マックス・プランク)、光の波動説、電磁波の方程式(ジェイムズ・クラーク・マクスウェル)、光子・一般相対性理論(アルベルト・アインシュタイン)、原子の構造(アーネスト・ラザフォード)、周期表(ドミトリー・メンデレーエフ)、ダブルスリットの実験(トーマス・ヤング)、シュレーディンガーの猫(エルヴィン・シュレーディンガー)、不確定性理論(ヴェルナー・ハイゼンベルグ)、放射能の研究(マリー・キュリー)
登場順に記載



に投稿

第140回 優秀な猫と頼りない王様

「ねこと王さま」 徳間書店 2019年12月発行 166ページ
ニック・シャラット/作・絵 市田泉/訳
原著「THE CAT AND THE KING」 Nick Sharratt 2016年

いまから少しむかしのお話、あるところに、王さまが一番の友だちのねこと立派なお城で暮らしていました。
ある日、お城をドラゴンに燃やされてしまったのです。お城は全焼しもちものはほとんど失って、召使いは全員やめてしまいました。お城には住めなくなったので小さなおうちに引っ越すことになりました。

いきなり王が城を失うというインパクトあるはじまりだしです。つかみはオーケーですね。
赤いじゅうたんの上を歩いたり、おいわい行事でのテープカット、みんなの前で話をしたり、頭から重いかんむりを落とさないようにしたりといった王さまらしい仕事しかできない王さま。「箸より重いものを持ったことがない」というやつですね。まあ王さまですからねぇ。ねこと王さまが二人だけで暮らすなんて、だいじょうぶでしょうか。ちょっといやいやかなり頼りない。

心配になりますが、王さまを支える友だちのねこが賢くてそのうえ働きものなので、安心です。おまけに、字も上手でパソコンも使えるし運転免許だって持っている、という優秀さ。このねこくんがいい味出してます。
フリーマーケットで家具・食器・時計などを買いにでかけたり、スーパーへ食料品を買い出しに行ったり、バスに乗るため列に並んだり、食器をあらったり、食事のためにテーブルを準備したり、いままでそんなことしたこともないわけです。とまどう王さまに、ねこがしっかり教えていきます。
以前の楽しかった王さま暮らしを思い出しては寂しくおもう王さまを、慰めるねこがまたイイ。

できることの多いねこが家事をメインに受け持って暮らしてはいますが、執事だとか召使いではなく、ねこと王さま二人は友だちなのです。支え合って暮らしているのがいいですね。家族とともに暮らすコツをおそわったような・・そんな気がいたします。
王政廃止?とか突っ込みたいところはあるのですが、ファンタジーとして楽しめます。暴れドラゴンを退治しないとか王が頼りないとか召使いの役目の使いまわしだとか意外な設定が楽しいです。最後の王さまのねこへの感謝のことばがイイ。

挿絵がまたかわいらしくて面白いです。フリーマーケットで買ったもの、スーパーで買ったもの、素敵な品々がこまごま描かれていて、これをながめるのが楽しい。
作者のニック・シャラットさんは、イギリスのイラストレーター。イギリス児童文学作者のジャクリーン・ウィルソン、ケス・グレイなどの挿絵をたくさんかいてます。文章もかいた児童書はこれが初とのこと。