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第123回 鉄道がたのしい!

「たんけん!鉄道のしくみ しかけがいっぱい!きみも鉄道博士になれる!(lonly planet kids)」 世界文化社 2020年3月発行
クライブ・ギフォード/文 ジェームズ・ガリバー・ハンコック/絵 平形澄子、青木亮済、松田理歩、宇野なおみ、植田瑞穂/訳
原著「HOW TRAINS WORK」 Clive Gifford, James Gulliver Hancock 2019年

鉄道に関するしかけ絵本です。折り込みになっているページを広げるとヨコ幅109cm(1m弱!)にも広がって見ごたえあります!あちこちにある小さな仕掛けを開くと、機械の中や小ネタなどがみることができる、情報満載の絵本です。
馬に車をひいてもらう時代から、蒸気機関を使った乗り物がイギリスで発明されます。蒸気機関車からディーゼルオイルで走るディーゼル機関車、電気で走る電車へと発達していく歴史。
蒸気機関車の内部、ボイラー・煙突・炭水車、その中にある火室や運転士室(コーヒーポットが備え付けられてたそうです!)のことなどがみっしり描かれています。
それから、駅のこと、電車のこと、色んな国の電車のこと、駅の構造、分岐点のこと、絵で示されますのでよくわかります。見出しは英語で表示されていて面白いですね。フォントが凝っていてかわいい。
なおついでながら、私が一番興味ひかれるのは、「優雅な鉄道旅行」のページ。ロシアのシベリア鉄道は、モスクワからウラジオストクまで7日間も乗り続けます。カナダのカナディアン号は4泊5日、そびえ立つ山々、広大な森林を通り野生動物を見ることができるそう。インドはヴィベクエクスプレス、最北から最南端まで96時間かかります。 いいですねえ、のんびり鉄道旅行。列車に乗るのが目的の旅行ってあこがれがあります。

鉄道好きでなくても、さし絵でしっかり伝わりますので年齢性別関係なく楽しめるとおもいます。鉄道についてさらにさらに知りたいひとには、山本忠敬さんの「機関車・電車の歴史」をおすすめします。鉄道の歴史や技術のこと、日本の電車の車輪の大きさのことなど、くわしくてとても読み応えがあります。こちらもおすすめいたします。
同じシリーズに空港を題材にした「たんけん! 空港のしごと」もあります。