もりのこえほんシリーズ
「あそぼう!はなのこたち」
「ひなげしのおうじ」
「もりのたんじょうびパーティ」
「サーカス くまさん」
岩波書店 2018年3月と4月発行 20ページ
エリザベス・イワノフスキー/作 ふしみみさを/訳
原著タイトル「JOUEZ FLEURETTES!」「Général Coquelicot」「BONSHOMMES DES BOIS」「Les bonshommes des bois」
Elisabeth Ivanovsky 1944年
イワノフスキーさんは1910年、旧ロシア帝国(現モルドバ共和国)生まれ。ベルギーへ移住されたそうです。
絵の具5色のみで描かれた絵本とのことなのですが、明るくて楽しくカラフルに感じます。色の組み合わせがとても愛らしくデザイン性に優れています。
物語の筋はあまりないのでちょっと寂しい気もしますが絵をじっくりながめてお楽しみください。
「あそぼう!はなのこたち」
はなのこたちが勢揃いの見返しが、猛烈にかわいいです。たまりません。かわいらしいしか言えないのがもどかしい。
ひるがお、あざみ、なでしこ、ヒヤシンス、ゆり、すいせん、カモミール、クローバー、つりがねそう、パンジー、わすれなぐさ・・ いろんなお花を擬人化してあって、みんなでいろんな遊びをしています。
さくらそうときんぽうげがシーソー、アネモネが輪まわし、スノードロップがスキー、睡蓮がボートこぎ、ひなげしが兵隊さんごっこ、やぐるまぎくがタッタカタッタター。
ぎんせんかがいさましくてカッコイイ。クロッカスのぼうしとスカートが素敵。お花の種類のくわしい方だともっと楽しめるのではないでしょうか。
ながめていると、幸せです。カワイイッ!
「ひなげしのおうじ」
ひなげしの王子が主人公。小麦の穂の馬に乗って兵隊さんごっこ、野原でひばりの迷子のひなを助けたり、くもおばさんの蜘蛛の巣を破ったり、なぜかパラシュートで飛び降りたりと、いたずらいっぱいやんちゃな一日を過ごします。お家に帰ったら、なんと息子さんが待っていて、今日の冒険をお話します。えっお父さんなんだあ。いたずら放題のやんちゃなので、10才くらいの少年なのかと思いました、ちょい意外。奥様も登場してほしかったー。
「もりのたんじょうびパーティ」
森の王様、きのこだいおうのお誕生お祝いパーティがはじまります。
こちらは、きのこを擬人化。ハチ・クモ・トンボ・コオロギ・蛾・アブラムシ・蚊?てんとう虫?かげろう?などの虫さんたちや、かえる・とかげ・はりねずみ・ねずみなど生き物たちもたくさん登場。カエルが特にかわいくて気に入りました。わたしの苦手なナメクジさんもでてきますが、意外とかわいい。
パーティの出し物は、楽器の演奏、写真撮影、ダンス、占い、パレード、パーティの演目にしてはちょっと不思議な組体操、槍つきなどなど、たくさんございます。パーティの風景がとても楽しいです。
「サーカス くまさん」
この本は未読なので感想が書けずです。ごめんなさい。こちらも早く読みたいものです。
奥付の作者紹介より~「絵画から舞台美術まで幅広く手がけ、とりわけフランス、ベルギーの子どもの本の分野で活躍」されたということです。
エリザベス・イワノフスキーさんの作品は、この「もりのこえほん」のシリーズのみ邦訳されています。他の作品もぜひ手にとってみたいものです。
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