今回は、レイン・スミスをチョイスしました。不思議な世界感の美しい挿し絵をかかれます。たくさんかいておられるので一点を選ぶ、となると迷うのですが、乗れちゃうくらい大きな猫や犬のお話をご紹介。幻想的な挿し絵、不思議な世界観に引き込まれます。

「大きなペットたち」 ほるぷ出版 1993年2月発行 32ページ
レイン・スミス/作 江國香織/訳

なぜかペットの猫や犬がとても大きいんです。挿し絵からすると、象より大きい感じ。子ども5〜6人は余裕で乗っかれます。この最初のページでなんだかもうノックアウト。私も乗ってみたい。あたたかでちょっとしっとり(毛づくろいするから)してそうな、ねこの毛皮に埋もれたいものですねぇ。
夜になると、大きなペットと出かけるこどもたち。ねこと出かけたおんなのこは、ミルクの池で泳ぎます。いぬと出かけたこどもたちは骨がうまった庭で化石発掘ごっこ。へびと出かけたこどもたちはやわらかな草むらでぐにゃぐにゃからまったりころがったり。ハムスターと出かけた子たちは穴のなか。
虫の好きな子は、少数派のようです。おとこのこは大きなむしのとなりに腰をおろし、こおろぎの入江で海をながめてる。ペットとふたりきり。ここでは静かで穏やかな時間がながれているという感じがします。ねこがペットのおんなのこは、もっと楽しく過ごせる場所があるのに・・といぶかしんでいますが。
こどもたちは、それぞれ大好きなペットたちと思い思いに時間を過ごします。
想像力を自由にはばたかせた摩訶不思議な空間がとても素敵です。
この挿し絵は、何で描かれているんでしょうか。色が様々に入り混じりグラデーションしていて版画のようなのですが違うみたい?とても美しい挿し絵です。
他にも単独の作品では「めがねなんか、かけないよ」「たのしいホッキーファミリー!」「これは本」「グランパ・グリーンの庭」「こどものなかま」など。ロアルド・ダール「ジャイアント・ピーチ」やジョン・シェスカ「三びきのコブタのほんとうの話」などの挿し絵もかいています。