「じゃんけんねこ あかね幼年どうわ」
あかね書房 1977年6月発行
佐藤さとる/作 岩村和朗/さしえ

枯れすすきのヤブで、二本足で立って、たっちゃんを通せんぼする、とらねこがいた。
「このやぶに 入ってきたものは おれとじゃんけんしろ」
命令調で怪しいのに、たっちゃんは勝負にのっちゃうんです。
負けたら、すぐにでていくこと、
勝ったら、お楽しみ。
悪そうな笑みをうかべたとらねこのさしえがまたいいのです。

猫のちょきは、爪が二本、パーは爪が五本、まったくでていなければグーなんです。
じゃんけんがすんだあとの、猫のニヤリ、にドキドキします。
勝利したたっちゃんへのご褒美は、なんと、猫になってひなたぼっこ。

ひなたぼっこのできる原っぱがなくなってしまう、という寂しいラストなのですが、
岩村和朗さんの挿絵の光る楽しい絵本でした。
猫好きさんには、特におススメいたします。

ちなみに、勝ったバージョンのお話と、負けたバージョンのおはなしがあります。