「もりたろうさんのじどうしゃ」 ポプラ社 1969年6月1刷 51ページ
大石真/文 北田卓史/絵

今回は、のりもの絵本を選んでみました。絵本ではありますが文字が多めです。
もりたろうさんは、60歳の定年を機に、自動車の運転免許を取得、というのが始まりです。
年齢など関係なく新しいことに挑戦するのは、かっこいいですね。

免許をもらったら、やはり車が欲しくなる。買いに出かけましたが、高価くて手が出ない。
予算に合った古い古い壊れかけの中古車を自分で修理し、色を塗り直します。
美しく生まれ変わったじどうしゃがとっても素敵。クラシックなモデルで味わいがあります。運転してみたくなりますね。
そしてある日、お孫さんと息子夫婦に会いに自動車ででかけます。足を怪我した犬に出会ったり(その犬を乗せて出発!)、銀行強盗の男たちに愛車をジャックされ壊されてしまったり、といろいろなことが起こります。

自動車免許教習のくだりに6ページもさかれているのが、いいんですよねえ。
もりたろうさんと一緒に、悪戦苦闘したような気持ちになりました。(わたしも運転免許取得に時間のかかったくちなので大変共感しました。)
表紙の自動車修理中の挿絵もいい。ジャッキ・プラグ・オイル・ナット・レンチなどいろんな工具や部品があれこれ描き込まれているのが楽しいです。
あとそれからもう一つ、大石氏と北田氏、お二人の後書きがまた素晴らしい。どちらも楽しんでこの絵本を作られたのが伝わってきます。

ちょっと気になった点が一つ、もりたろうさんが奥様を自動車に乗せた・・という記述がないことがちょっと寂しい。当然過ぎて書かなかっただけでしょうかね?それとも、もりたろうさんの運転技術を疑ってまさかの乗車拒否?  ・・・お二人で車デートにぜひお出かけしてほしいです。