「うえきやのくまさん (世界傑作絵本シリーズ・イギリスの絵本)」 福音館書店 1987年5月発行(原著1983年) A5判 32ページ
フィービとジョーン・ウォージントン/作・絵 まさきるりこ/訳

植木屋の熊さんの一日。こう書くと落語の登場人物みたいですが、そうでなくて、黒のつぶらなおめめ、短めの手足、まあるいお腹、茶色のテディベアのくまさんなんです。朝起きて、エプロンをかけ、おとなりの家の庭のお手入れに行き、庭木や芝を刈り込みます。(レモネードとビスケットのおやつもいただく。)お昼を食べたあと、午後は自分ちの畑の野菜とお花をとりいれ、おうちの門まで運びます。門の外の台の上に、売り物をディスプレイしお客様がくるのを待機。売り切れるとお片付けし手を洗います。そして晩ごはんを食べたあとは、あくびをしながら二階へむかうくまさん。寝間着に着替えてぐっすり眠るのです。

ほんとになんてことのない平日の一日。庭のお手入れの代金としてお金を受け取るシーンもあります。「(おかねを)ポケットにしまいます。1こ、2こ、3こ、4こ、5こ。」ごくふつうの働く植木屋さんです。なのに、読んでいて楽しい。なぜなんでしょう。不思議です。
くまさんの見た目の造形がテディ・ベアだから。くまさんお気に入りの可愛い道具があるから。お庭の道具やお部屋の小物や作りが可愛く描かれているから。お花がたくさん描かれてきれいだから。ずっといっしょに白猫がついてきているから、などいろいろ理由ありますが加えて、くまさんのお仕事ぶりに満足しているからかなあ、なんて思います。一日がんばったなあ・・って。くたびれてベッドに向かうくまさん、お疲れ様。

 他にも「せきたんやのくまさん」「パンやのくまさん」「ゆうびんやのくまさん」「ぼくじょうのくまさん」があります。
・・・「お休みの日のくまさん」というのもあったらぜひ読みたいですね。お休みは何して過ごすんでしょうね。