「ガッタンゴットン」 平凡社 2006年6月発行 36ページ
スズキコージ/著者

独特な挿絵を描かれるスズキコージさんの言葉のない絵本です。ヘラジカのような角のある生き物(二足歩行)が、ガッタン ゴットンと列車を運転しています。時々、駅を通過し、荷物が増えたり減ったり、乗客が乗り降ります。

ただただ、列車が行くのを見守る絵本・・なのですが、イラストがとにかく美しい。暖色系と寒色系の色の対比、そして白の縁取りアクセントや白いレールが続いているのが美しく見入ってしまう。登場人物たちの怪物的な造形もややグロテスクですがそこがたまらない。描かれる建物や・山の向こうに何かがありそうで、覗き込みたくなってしまう。
終点に近づくと、白の長い毛の生き物たち(四足歩行)がたくさん出迎えのようにあらわれ列車と並んで走るシーンが素敵。そして海へ到着。荷物や乗客もすべておりましたし、レールに車止めがあるので終点と思いきや・・列車は海へ乗り出します!!なんてこった!!! 最終ページまで行けば終点・・という思い込みを覆されるのもよかった。ヘラジカさんは、どこまで行くんだろう。道はどこまで続くのだろう。どこまでもどこまでも続いてほしい。いやあ良い絵本だった。