「ドワーフじいさんのいえづくり」 フレーベル館 2003年10月発行
青山邦彦/作・絵

気難しいドワーフじいさんが家を建てようと、設計図を書いています。狭くて暗い洞窟暮らしはもうたくさん。見晴らし台のある一軒家を作ろうと模型まで製作している気合の入れよう。
さて建築を始めたのですが、木材が重くて大変。それを見たクマが、運ぶのを手伝うのでぼくの部屋も作って、と言い出した。アナグマ・イタチ・イノシシ・ウサギ・オオカミ・サル・キツツキ・キツネ・鹿・スカンク・タヌキ・フクロウ・鳩・ネズミ・ムササビ・リス・・・傍若無人なほどとつぎからつぎへと動物たちが増え、作らねばならぬ部屋がどんどん増えていきます。設計図がどんどん書き足されすごいことになっています。ついには、ドワーフじいさんの見晴らし台を作る場所がなくなってしまいました。というとなんだか悲しい話になってしまいますが、みんなで楽しく過ごせるおうちが出来上がりました。
動物たちの頑張る様子がかわいくて面白いのです。クマやサルたちは器用に手を使って仕事が出来ますが、手指のない鳥類など小さな生き物たちもそれぞれ工夫してみんな頑張ってるのが書き込まれています。鹿の上にオオカミとキツネとタヌキとウサギが乗って作業している絵がすごくいいんですねえ。ドワーフじいさんは気難しいと言われているけれど、動物たちが集まるのは、みんなに好かれているから、ですね。設計図と建物を見比べるのも楽しいです。ものづくりが好きな方は、心のどまんなかにくるとおもいますよお〜。建築家出身の作家さんとのこと。わくわく素敵な絵本です。

 他の作品に・・
「こびとのまち パロル舎」こちらは、小人と人間が共存するためのおうちを設計するお話。
「江戸の妖怪一座 フレーベル館」お江戸の芝居小屋。演じる役者たちがどんどんやめてしまい、座長が困っています。そこへ妖怪たちが出演したい・・・ともちかけます。江戸の俯瞰図が素晴らしい。
「大坂城」のちの豊臣秀吉が築城した大坂城の建築風景を細かに細かに描き込んでいます。建築のウンチクも下部に掲載。勉強になります!子供忍者3人がどのページにも隠れていて探すのが楽しいよ。 ほかにも著書たくさん。