「こっそりどこかに」 長崎出版 2006年6月発行
軽部 武宏/作

唐突ですが、私は怪談が好きなんですよぉ〜。怖い絵本は多々ありますが、コレなぞいかがでしょう。
黄色のレインコートを着た子どもが、町を駆けていく。夕闇近づく時間、もうおうちへ帰らなきゃいけない時間なのに、何のため走っていくのか、わからなくてとても不安になり、ページをめくる手がとまらない。古い町並み、電柱の上に立つ黒い人影、ゆれる木々に人の顔が見えたり、繁華街ぽいところを歩くワケありそうな男と女、小さな箱にきっちり詰まった男に一緒に行こうと誘われたり、暗闇に住むものたちが走る子どもの前にあらわれる。
レインコートの子どもが夜を駆け抜けた理由がなかほどでわかるが、ラストにも驚きが隠されている。謎がとけると、怖いというより不思議さが強い絵本とおもいます。
他作品に・・・
「のっぺらぼう」杉山亮/作 こちらも怖い怖いお話。古典怪談ですが、軽部氏の挿絵が怖くてたまりません。暑い夏の夜に読むと涼しくなれそうです。
「大接近!妖怪図鑑」はたんねんに書き込まれたリアルな挿絵が魅力的ですが、「いいないいな このおうち」のゆる〜〜いイラストの絵本もあり、そのギャップがまた面白い。