ただいま、1月。寒さが厳しいこの時期、このタイトルを素通りできませんでした。
わたしも湯たんぽをつかいます。足を乗せたり足の上に乗せたり、胸元でだっこしてみたり。
足のつまさきから体があったまってくると、眠気がさしはじめます。湯たんぽって素晴らしい!!最高!
そんな気持ちで絵本を開いたら、ちょっと想像と違いました。いやかなり違いました。

「わたしのゆたんぽ」 偕成社 2012年12月発行 47ページ
きたむらさとし/えとぶん

おかっぱ頭の女の子。「わたしはゆたんぽがだいすき。」
だけど、ゆたんぽが布団からはみだすのです。わたしの冷たい足を嫌って逃げるのです。そうなんですよね、湯たんぽってなぜかどこかへ行ってしまうんですよね。
なんと、窓ガラスを破って逃げ出す、ゆたんぽ。追いかけるわたしの足。足のみが伸びて「わたし」の本体はお布団の中にいるようです・・・。
なんてことでしょう、どんどん足が伸びてどこまでもどこまでも追いかけます。夜空を飛んで逃げていくゆたんぽ、伸びていく赤い縦縞のパジャマをはいた2本の足、の挿絵が衝撃です。どこまでいくんだろう!と追わずにはいられません。
夜空につきでるビルディング並ぶ大きな街、キリンやゾウがいるアフリカ、アシカやペンギンの住む氷の海を通り過ぎて、ついにはなんと宇宙へ!! そして宇宙の片隅の小さな惑星に降りたつのです。
そして他の星の人類(足型星人です)にゆたんぽを奪われます。やはり大人気の湯たんぽなんです。だって「あったかいときはかっこよくってたのもしい」のですから。
他の星の住人に湯たんぽを奪われるというシーンには笑ってしまいました。湯たんぽひとつで想像力ってここまで広がるんだなあ。ポチョルポチョルと水音でお返事もするかわいいゆたんぽの大冒険、楽しませてもらいました。

この投稿のタイトルにて、絵本の内容の重要な部分がねたばれしてしまっていることをお詫びいたします。あまりに強烈なストーリーだったものですからついつい・・・
著者のきたむらさとしさんは、ほかにもたくさん絵本があります。「ねむれないひつじのよる」「ぼくネコになる」「ポットさん」など。翻訳に、デビッド・マッキー/著「ぞうのエルマー シリーズ」、ハーウィン・オラム/著「ぼくはおこった」など。
そういえば、小さい頃、祖父の家で豆炭をいれたアンカを使わせてもらったことがあります。毛布で厚くくるまれていたからか、電気アンカや湯たんぽより、ほっかりやさしいあたたかさだったようにおぼえています。ふと思い出しました。