前見返しから隙間なく元気いっぱいに描かれた絵本です。大胆でカラフルな色使いがとても魅力的。タイトルと表紙の絵ではなんの絵本かわかりづらいですが、きのこの絵本です。

「ほなまた (わくわくたべものおはなしえほん)」 農山漁村文化協会 2008年3月発行 28ページ
こしだミカ/作・絵

山の地面は、葉っぱや生き物のふんが積み重なって、ふかふかでとっても栄養が豊か。木のねっこの近くに胞子があります。胞子はきのこの種のこと。きのこの種が芽をだして木の根っこにからまってすくすく大きく育ちます。秋、雨が降って地面がしっとりぬれるころ・・きのこがにょきにょきむくむく、顔をだす。
きのこっておいしいですよねえ。新鮮なしいたけなど、びっくりするほど味わいがありますよね。うーん食べたくなってきました。
山の動物達も、きのこを食べにやってきます。
ハエ、ももんが、猿、いのしし。すごく可愛い!とはちょっと言えないメンバー(失礼!)をチョイスするのがスゴイなとおもいますが、みんな秋のごちそうをお腹いっぱいいただきます。
村のおじいさん(人間)も、孫を連れてきのこ狩り。山の幸をカゴいっぱいとりました。まだまだたくさんあるからまだまだとりたい孫ですが、食べる分だけもらうのだ、とじいちゃんがさとします。また来年とりにこようとじいちゃんと孫は約束します。ほなまた来年。

リアルな挿絵で、ずばっと言ってしまうとかわいい系の挿絵とはいえない、力強い太い線の独特な絵をかかれます。そこになんとも言えない吸引力を感じます。そして、作者のこしだミカさんは大阪生まれなので、文章が大阪弁です。わたしも関西生まれなのでおもうのですが、大胆な挿絵と同様、飾らない言葉でしゃべるまんまの大阪弁が元気で楽しくて気持ちが明るくなります。
ほかにも
「アリのさんぽ」小さなアリがこの道はどこまで続くのかしら・・と追求するちょっと哲学ふうな絵本
「ねぬ」ねこみたいないぬ、で、”ねぬ”。犬なのに猫になりたい。猫だけど犬になりたい。ちょっと変わり者の生き物たちの物語。
「ひげじまん」立派なひげがご自慢のなまず、ひげ勝負の旅にでます。なまずの旅の出方にびっくり。
などがあります。