「おたこまつり そうえんしゃ・日本のえほん」 草炎社 2006年8月発行
吉村竹彦/作・絵

空想のお祭りです。
海に住む・八本足の・タコヤキに入ってる・食べるとおいしい、あの「たこ」をお祭りするお話。
「おたこさん」が海からあがってきます、お供を連れて。
そう、ご神体はタコ。おたこ様をお祭りする海辺の町。海から登場するシーンの挿絵が、なんとも言えません。ぺったらぺったらとのんびり歩くおたこさんを待ちます。驚かせると海に帰ってしまうのです。
おたこまつりの神事は、柱に登ったおたこさんがカラフルなピーマンをたっぷり食べます。食休みの後、緑や赤や黄色のカラフルな星やあめを噴き上げます。幻想的です。おたこさんを静かに静かに待つ町の人達の気持ちをおもうと、不思議なおかしみがありますね。
柱に一番最初に上ってる「たこおとこ」になるため男たちが争ったり、おたこ様からありがた~い一言をいただく「お言葉の儀」があります。

タコがご神体でそのうえ託宣してしまう独創的な奇祭を考えついて、それを絵本でやっちゃうとこが大好き。
そのタコ託宣を書いたものをその町の子供が大事に筆箱にしまうシーンがあるんですが、古くから続く風習や信仰を大事におもう気持ちが空想といえ、とても素敵です。ほんとにこんなお祭りあるなら、ぜひ参加させてもらいたい。
夏にお祭りのニュースを見ると、思い出す絵本。